消防の1日

消防署には、毎日勤務をしている人と、災害にそなえて24時間交替で勤務している人がいます。滝川消防署で24時間勤務している人の一日を紹介します。
朝8:30~
消防体操(しょうぼうたいそう)
前の日から勤務していた人と交替(こうたい)したら、消防体操をします。1日のはじまりです。
車両点検(しゃりょうてんけん)
車のライトやウインカー、赤色灯(せきしょくとう)が点くかを点検します。
資機材点検(しきざいてんけん)
つんでいる資機材が、いつでも使えるかどうかを点検します。
ミーティング
1日の予定、現場(げんば)や訓練の事を話し合います。
いつでも
災害(さいがい)はいつ起こるかわからないので、いつでも出動できるようにしています。滝川消防署からは、滝川市内のほか、新十津川町や雨竜町で起こる災害にも出動します。
救急出動(きゅうきゅうしゅつどう)/
ぐあいが悪くなった人、けがをした人、心臓が止まった人などを病院に運ぶ(はこぶ)ために出動します。救急車の中では、病院(びょういん)までの間、その人に救急処置(きゅうきゅうしょち)をしながら運びます。

火災出動(かさいしゅつどう)
火災が発生(はっせい)したら、防火衣(ぼうかい)を着て出動します。火災の大きさによって、他の署からも消防車や救急車が出動し、さらに休みの人を呼びます。

救助出動(きゅうじょしゅつどう)
交通事故(こうつうじこ)で車から出られない人を助ける時や、高い所や低い所にいる人を助ける時、機械(きかい)にはさまれた人を助ける時などに、救助隊は出動します。
滝川消防署の救助隊は滝川市内のほか新十津川町と雨竜町にも出動しますが、場所や事故の大きさにより、他の隊も同時に出動します。

通信勤務(つうしんきんむ)
 滝川市・新十津川町・雨竜町の119番などの緊急通報(きんきゅうつうほう)は、滝川消防署の通信指令室(つうしんしれいしつ)に入ります。

 ここで受けた通報内容(つうほうないよう)により、消防車や救急車をどこから出動させるかを決めます。

 通信は、24時間いつでも通報を受けられる体制(たいせい)になっています。
朝9:30~夕方5:00 (休憩 12:15~13:00)
消防隊訓練(しょうぼうたいくんれん)
救助隊訓練(きゅうじょたいくんれん)
救急隊訓練(きゅうきゅうたいくんれん)
ホース耐圧試験(たいあつしけん)
ホースに水を入れて穴が開いていないかを点検(てんけん)します。
事務(じむ)
それぞれ担当(たんとう)の事務処理をします。
看板の作成(かんばんのさくせい)
火災予防運動(かさいよぼううんどう)が近くなれば、看板(かんばん)などをつくり、火災予防を広めます。
水利調査(すいりちょうさ)
水利とは、消火栓(しょうかせん)や防火水槽(ぼうかすいそう)のことで、火災のときに使えるかどうか点検(てんけん)します。また、冬になる前に消火栓の中の水をぬき、消火栓が凍ら(こおら)ないようにします。
分団点検(ぶんだんてんけん)
 市内にある消防団(しょうぼうだん)の消防車が、すぐに出動できるように点検(てんけん)します。

 ※消防署と消防団の違いは、消防署は常に(つねに)災害に備えて(そなえて)仕事をしていて、現場に一番先に行きます。消防団は、いつもは違う仕事をしているけど、災害のときに消防署の人たちと一緒に活動してくれる人たちのことです。
食事
食事は昼と夜の2回です。外に出て食べることが出来ないので、弁当を持ってきたり、出前(でまえ)を取ったり、消防署の中で作ったりしています。
夕方5:00~ (仮眠 夜10:00~)
事務(じむ)
昼間につづいて事務をします。
体力錬成(たいりょくれんせい)
あいた時間を使って、体力練成(たいりょくれんせい)します。みんなで集まったり、個人でやったりします。
個人訓練(こじんくんれん)
昼間はみんなで訓練しますが、夜はさらに技術(ぎじゅつ)を上げるために個人で訓練します。
仮眠(かみん)
夜10時から仮眠時間(かみんじかん)になりますが、通信勤務(つうしんきんむ)や事務、災害があれば出動するので、仮眠時間は少しだけです。
夜の出動(よるのしゅつどう)
夜の出動(よるのしゅつどう)
次の日 朝7:00~8:30
車両手入れ(しゃりょうていれ)
消防車や救急車が汚れ(よごれ)たらきれいにします。消防車・救急車は、ずっと使えるように、いつも手入れ(ていれ)をしています。
無線(むせん)テスト
無線機(むせんき)が故障(こしょう)していないか、通信司令室(つうしんしれいしつ)と無線(むせん)でしゃべって、テストをします。

8:30~「非番」
次の勤務の人に業務(ぎょうむ)や事務の申し送り(もうしおくり)をして、前の日の朝8:30からの勤務が終わりです。このあと、防火査察(ぼうかささつ)・訓練(くんれん)・救命講習(きゅうめいこうしゅう)・会議(かいぎ)などをする時があります。