AEDの使用方法

1.AEDとは

 AED(Automated External Defibrillator)とは、日本語で自動体外式除細動器と言い、簡単に言いますと心臓の細かい動きを取り除く機械です。 細かい動きとは、心臓が何らかの原因でけいれんしている状態であり、心臓がけいれんしてしまうと全身に血液が循環しなくなり、瞬く間に意識を失ってしまいます。この心臓がけいれんしている状態を、心室細動と言い、心停止の約85%がこの心室細動という状態になっています。

2.AEDの重要性

なぜAEDを使用するのでしょう。まず、下の表をご覧ください。
 この表は、心臓と呼吸が止まってからの時間経過(横)と救命の可能性(縦)を表すものです。
時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが、救急隊を待つ間に居合わせた人が救命処置を行うと救命の可能性が2倍程度に保たれることがわかっています。
 
 
 
 
 次の表は、救急隊が電気ショックを行った場合の1ヶ月後の社会復帰率(左)と市民が電気ショックを行った場合の1ヶ月後の社会復帰率(右)を表すものです。救急隊が電気ショックを行った場合の社会復帰率18.9%に対し、市民が救急隊の到着前に電気ショックを行った場合は43.3%でした。
 これらのことから、まずは心肺蘇生法を行なうことが最優先されるということです。そして、いかに除細動を行なうまでの時間を短縮するかが重要になってきます。それには、第一発見者の方、一般市民の皆さんの協力が必要になります。
目の前で人が倒れたら、まずは心肺蘇生法を実施する!!
近くにAEDがあればAEDを持ってくる!!

3.AEDの使用法

それでは、AEDがあった場合の使用法を見ていきましょう。

1.AEDが到着したら、まず倒れている人の頭側にAEDを置き、電源を入れます。(全体を見渡せ、操作しやすいため)

注意:このとき心肺蘇生法を行なっている人は、心肺蘇生法を続けてください。


 

2.倒れている人の肌にAEDパッドをしっかりと密着させて貼りつけ、コネクターを差し込みます。
(AEDパッドのコネクターが本体に接続されているタイプのAEDもあります。)


 
※パッドを貼るときの注意点
注 意 事 項
1.汗などの水分
2.ペースメーカーがある
3.貼付剤(貼り薬)などがある
4.濃い体毛(胸毛)がある
5.貴金属などをつけている。
 

3.AEDが心電図の解せきをします。このとき、『離れてください』というアナウンスが流れますので、心肺蘇生法を行なっている人は倒れている人から離れます。
(心肺蘇生法を行なっていると、揺れなどにより正しい心電図が出ない恐れがあります。)


 

4.AEDがショックの必要ありと判断したら、ショックボタンが点滅しショック可能になります。

 
ショックボタンを押す前の最終確認
1.わたしは離れています
2.あなたも離れています
3.みんなも離れています
1.AED使用者
2.心肺蘇生法実施者
3.第3者(家族など)
最終確認後、『ショックボタンを押します!!』と言い、
周囲を再度確認しながら、ショックボタンを押します。

5.ショック後は直ちに心肺蘇生法を開始します。2分後に再度心電図解せきのアナウンスが入ります。以降は使用するAEDの音声メッセージに従って進めます。
(製造年や機種によって、多少異なります。)


 
~使用に際しての注意事項~
  1. 適応年齢
    • 1歳未満には使用できません。
    • 1~8歳の小児には付属の小児用パッドを使用してください。
      小児用パッドが無ければ、一刻も早く成人用パッドで除細動を行なってください。
      (小児用パッドを成人には絶対に使用しないでください。)
  2. 周囲の安全確認
    • 2次災害の危険性はないか確認。
    • 水に浸かっていないか、濡れていないか確認。
    • 人が触れていないか確認。
  3. ショック後の対応
    • ただちに心肺蘇生法を行なう。
    • 2分後のアナウンスに従う。
以下の2通りがあります。
①再度ショックが必要な場合。
※アナウンスに従い、ショックを実施してください。
②ショックが必要ない場合。
心臓のリズムが正常に戻った、 もしくは、電気ショックでは治療できない別の波形に変わった
 ということが考えられます。
どちらの場合も、正常な呼吸がなければ心肺蘇生法を継続してください。

4.最後に

最後になりますが、AEDを使用し、すぐに心臓が元の動きに戻るわけではありません。
前述にもありましたが、あくまで細かい動きを取り除く機械であり、元の動きに戻す機械ではありません。
AEDを使用して、心肺蘇生法を行なうことにより心臓が元の動きに戻る可能性があります。
AEDを行なった後は、すぐに心肺蘇生法を行ない倒れている人が動く、普段通りの呼吸をするような場合は、心肺蘇生法を中断してください。