分泌物、異物による気道閉塞と異物除去
声が出せない場合、また呼吸音が聞こえても、ゴロゴロやヒューヒューと いった音がする場合は、異物などによる気道閉塞も考えられます。
異物除去に最も効果的なのは本人が咳をすることです。
意識があっても咳ができない場合はすぐに119番通報をし、ただちに以下 の2つの方法を繰り返し行ってください。
1.腹部突き上げ法(ハイムリック法)
傷病者の後ろからウエスト付近に手を回します。 一方の手で握りこぶしをつくり、親指側を傷病者のへそより上方かつ、 みぞおちよりの十分下方に当てます。もう一方の手でその握りこぶしを 握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように押し上げます。
この方法には、立ったまま・座ったままでも実施可能です。
2.背部叩打法
※傷病者に反応がない場合、あるいは最初は反応があって応急手当をしている途中に反応がなくなった場合には、直ちに心肺蘇生の手順を開始します。